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がっちゃん放言記
2026年9月7日
人間にあって、AIにないもの、それはクオリア(Qualia)です。
クオリアとは私達が何かを見たり聞いたり味わったりした時に意識の中で立ち上がる「主観的で生々しい体験の感覚(質感)」のことです。
AIには意識がないため、人間の五感(眼耳鼻舌身)に近いものがあっても感じとれません。
人間は、夕焼けやリンゴを見たとき、心の中に広がる「鮮烈な赤さ」を感じますが、AIは単なる「光の波長700nm」という物理データでしかありません。
人間は眼で見たものを眼識として主観的に感じることができるのです。
AIは拡張された脳で、膨大な選択肢の洗い出し、ドラフト作成、シミュレーション、データ分析、定型業務の自動化などの「意味を持たないものでも高度な試行錯誤」を徹底的に引き受けます。
人間(クオリアの主(ヌシ))の役割は、AIが出力した無数の候補から自らの感覚(受)と美意識(想)を研ぎ澄ませて「これだ」と選び取り、そこに生じるリスクを覚悟し、他者と痛みを分かち合いながら行動を起こす(行)決断です。
これがAI時代の人間の姿です。
人間にしか担えない4つの役割があります。
① 身体知、皮膚感覚による最終的決断
② 「痛痒」から生まれる問いによる課題の発見
③ 「腹をくくる(覚悟)」という責任の引き受け
④ 利害を共にする者同士の「関係の構築」
クオリアを持つことーすなわち「世界を主観的な質感として感じ、傷つき、喜べる」ということこそが、仕事を意味を持たない単なる記号処理から「人間社会にとって価値ある営み」の仕事へと昇華させるチャンスだと思います。

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この記事の著者
税理士 緒方 芳伸
35年間ずっと試行錯誤しながらやってきました。
35年間税理士事務所・会計事務所を経営して出した結論は、税務と会計を徹底して追求することでした。
今は、本業を徹底することが、経営理念を達成できる一番の近道だと考えています。