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がっちゃん放言記
2026年6月2日
定年まで会社という組織や仕事に拘束されて生きてきたので定年後は、気まま(気楽)に生きようと考えるのは、ごく当たり前のように感じます。しかし、時間が経つと、社会との関係を断たれ孤独になる人を沢山見かけます。人間の存在の本質に関わる重大な問題が潜んでいるからです。気まま(気楽)に生きることと、自由に生きることを勘違いしているからです。
結論から言えば「気まま(気楽)」は単なる「拘束からの解放」に過ぎず、人間が生きがいを感じるためには、「自らの意志で何かとつながる自由」が必要だったという視点を見落としていたということです。
① 「何からも縛られない」気ままの罠(消極的自由の限界)
すべての拘束(他者からの期待、役割、時間割)が消え去った後にはぽっかり空いた「何もない空間」が残ります。哲学者エーリッヒ・フロムが著書「自由からの逃走」で描いたように、人間は、「何からも縛られない完全な気まま」に直面すると、その圧倒的な虚無感と孤独に耐えられなくなり、精神的な危機を迎える性質を持っています。
② 人間が本質的に求める積極的自由
一方で本当に豊かな「自由」とは「自らの意志で何か(社会・他者・目的)」へ向かう自由を指します。
人間(人の間)という文字が示す通り、私たちは他者との関係性の中でしか自分の存在を実感できません。「気まま」のまま社会との境界線を閉じてしまうと誰からも求められず、誰の役にも立っていないという「社会的生存の否定」に陥ります。 他者や社会と接続するハンドル(自由)まで気ままに手放してはダメです。

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この記事の著者
税理士 緒方 芳伸
35年間ずっと試行錯誤しながらやってきました。
35年間税理士事務所・会計事務所を経営して出した結論は、税務と会計を徹底して追求することでした。
今は、本業を徹底することが、経営理念を達成できる一番の近道だと考えています。