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がっちゃん放言記
2023年9月6日
税制が複雑で豪華絢爛になると、経済的に見て何のメリットもなく弊害しかありません。
複雑な税制の下では、申告の方法の違いによって納税額に大きな違いが出てきたり、立法時に想定されていなかったような抜け穴を見い出すことができます。
こうなると、納税者は、抜け穴を見つけることが、本業よりも利益率の高いビジネスになります。
これが高じると、節税と境界がはっきりしない脱税を誘導しかねません。
抜け穴探しがビジネス化すると、これをする人としない人との間に大きな差が出てきます。
これは「課税の公平」に反することになります。
納税者によって抜け穴を見つけられると、立法者はその抜け穴を塞ごうとします。
その結果、税法は「特例」を継ぎ足し税法は複雑化します。
複雑化すると言葉の定義が増え、また予期しない新しい抜け穴が生じてきます。
この結果、抜け穴探しと抜け穴塞ぎのイタチごっこゲームが始まります。
こんなことに有能な人間が時間と金をかけるのは、経済的ロス以外の何物でもありません。
税制は昔から複雑でした。
税法は一読して「難解」、二読して「誤解」、三独して「不可解」と言われていました。
税法の基本原則に「公平」「中立」「簡素化」という三原則があります。
世の中が複雑になって、それに対応するため税法が複雑になることはやむを得ない側面もあります。
しかし、毎年行われる税制改正は、この三原則に反し、豪華絢爛な特例だらけの醜く分かりづらい姿に変わっています。
イタチごっこを今一番している税法は、比較的歴史の浅い消費税法です。
「特例」とか「特定」という文言が目立ちます。
そろそろ立法者の方が目を覚まして、イタチごっこという無駄なことはやめるべきです。
税収確保を優先するあまり、安易な応急措置で対応するのではなく、税の基本原則の精神に戻って、よりシンプルな税制を目指すべきだと思います。

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この記事の著者
税理士 緒方 芳伸
35年間ずっと試行錯誤しながらやってきました。
35年間税理士事務所・会計事務所を経営して出した結論は、税務と会計を徹底して追求することでした。
今は、本業を徹底することが、経営理念を達成できる一番の近道だと考えています。