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執着と感謝

がっちゃん放言記

2026年10月1日

執着と感謝

人の苦しみや不安の大半は「まだ起きていない未来」への不安・恐れか「変えられない過去」への後悔や怒りから生じます。

これらは心の中で作られた迷いで、執着という妄想に過ぎません。

執着している最中は、対象と自分が病的に癒着(ゆちゃく)しています。

執着とは「我執(がしゅう)(自分を中心にする心)」そのものです。

「あの業績は私の価値だ」「あの人は私の敵だ」というように対象が自分のアイデンティティの一部として同一化しているため、手放すと自分が損(そこ)なわれるように感じて増々執着します。

執着は手放そうと思うと増々執着して苦しみのスパイラルに陥入ります。

しかし、大切なことは、苦しみや不安から解放されるため、何としてでも執着を手放すことが必要です。ここに全く別の次元から執着を手放す方法があります。

それは、意外と思われるかも知れませんが「感謝する」ことです。

そのメカニズムを紹介します。どんなことでもいいから「ありがとう」と心から頭を下げてみて下さい。「私と相手(または結果)との間には独立した存在として境界線が引かれます。感謝の気持ちが湧いた瞬間、主人公は「私」ではなく「価値を与えてくれた相手や環境(外側の存在)」に移ります。

感謝の状態とは、対象(相手)を受け入れることです。「自分の思い通りにならなくても、これまで与えてもらったものだけで十分ありがたい」と相手の自律性や現実を尊重できる境地に至ると、なぜか執着がポロリと剥がれ落ちるのです。

感謝とは「私」という小さな殻を破り、周囲のあらゆる恩恵(他者・縁・環境)に光を当てる行為にほかなりません。「私の物語」から「私を支えてくれる縁の物語」へと主人公が交代するからこそ、執着という名の重荷を静かに下ろすことができるのです。

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この記事の著者

税理士 緒方 芳伸

35年間ずっと試行錯誤しながらやってきました。
35年間税理士事務所・会計事務所を経営して出した結論は、税務と会計を徹底して追求することでした。
今は、本業を徹底することが、経営理念を達成できる一番の近道だと考えています。

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