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自分勝手主義の横行

がっちゃん放言記

2023年3月1日

自分勝手主義の横行

会計事務所にとって確定申告が大きな負担で期限が3月15日に迫り役割分担をして必死に全員で頑張っている最中、水を差すように3月3日の朝突然退職代行という人から電話がかかってきました。内容はOさんが3月3日以降は有休休暇を消化した後3月17日付で退職するので合意書にサインをするようにということでした。最近退職する時さえ自分で言えない若者が増えていると聞いていましたが、こんな身近にそんな人がいようとは予期できませんでした。

一番忙しい時期に自分の責任を放棄し、他人に迷惑をかけることを何とも思わない人間性が育っていることに憤りを感じました。

退職代行というのは日本の社会が劣化した象徴現象だと思います。

歴史的に見ると、1985年以後日本の経済が根底から揺らいで低迷しそれまでの日本型経営が足元から崩れはじめたことに始まります。そこに欧米のグローバルスタンダードが流れ込み、企業再生を名目に大胆なリストラが横行し、企業は次々と成果主義を導入しました。リストラや成果主義は日本の風土や文化になじまないのにスタイルだけ模倣したため、日本人は仕事感を突然破壊されました。

仕事感を破壊された日本人の前に台頭してきたのが戦後から言われ続けてきた「個人主義」です。会社に寄りかかるウェットな思想や働き方よりもドライな個人主義の方がかっこいいと、あっという間に広がりました。しかし日本人が不幸だったのは「個人主義」と「自分勝手主義」の意味を履き違えたことです。本来の個人主義とは一個の人間として存在し、自分に責任を持ち、他人に迷惑をかけないということです。

自分に責任を持たず、他人に迷惑をかけることを助長するのが退職代行です。この報いは必ずきます。日本を劣化させた根元原因は、日本人が個人主義より、自分勝手主義という幼児的な人格を身につけたことだと思います。

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この記事の著者

税理士 緒方 芳伸

35年間ずっと試行錯誤しながらやってきました。
35年間税理士事務所・会計事務所を経営して出した結論は、税務と会計を徹底して追求することでした。
今は、本業を徹底することが、経営理念を達成できる一番の近道だと考えています。

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